水草を活用した水田排水の除草剤モニタリング手法の開発

摘要

子供の頃ドジョウをすくったり,イワナやフナを釣った農業用水路や小川にはバイカモ，ヤナギモ,タロモ，ヒルムシロなど多くの水草が生えていた。 学校の帰り道に石の下や石垣の間にそっと手を入れで　 魚に触った時の感触は今でも忘れられない。 何回かの圃場整備事業のはてに水田は大きくなり，農道や暗渠も整備され，大規模経営が可能になった。この結果，川はまっすぐになり，3面がコンクリートで囲われ，目地にアメリカセンダングサが生える程度で　水草を見る機会は少なくなった。 このように，水草が少なくなった要因は土木工事によるものが大部分であるが，水田に散布された除草剤の影響がないわけではない。