農家のための鳥獣害総合対策(18)八クビシン対策（3)

摘要

ハクビシン対策(1)でも紹介したよ、つに、ハクビシンは雑食性で甘い物を好む傾向にある。しかし、果実以外にもトマトやトウモ口コシなどの作物も食害し、養鶏場やペットの二ヮトリを襲う場合もある。農地周辺に残された足跡や食痕から、ハクビシンの仕業であることが確認された場合には、防護柵の設置が有効な手段となる。これまでの記事でィノシシやサル、シカなど、各動物種の行動特性を考慮した効果的な防護柵の紹介を行ってきた。ハクビシンにおいても同様に、行動特性を考慮しながら防護柵を設置する必要がある。今回はハクビシンの農地への侵入防止に効果的な防護柵の設置について述べる。ハクビシンは夜行性の動物であるため、農作物被害の現行犯として目撃されることは、ほとんどない。ハクビシンの食害したトウモロコシを、日中カラスがついばんでいるのを見て、カラスの仕業であると誤解されることもある。その身軽さから、果樹の被害では、枝が折れたり、幹に目立つ爪痕を残すことはほとんどない。