「泉州水なす」の半促成栽培におけるスヮルスキ—を利用した害虫防除

摘要

「泉州水なす」(以下、「水なす」)は、大阪府の南西部に位置する泉州地域で栽培されている在来のナスである(写真1)。水なすの浅漬けは、その食味の良さから全国的にも有名であり、泉州地域を代表するブランド品として人気も高い。水なすの果実は、名前の通り水分が多く、ァクが少ない、果肉に甘みがある、果皮が柔らかい、などの千雨系のナスにはない特徴を有している。しかし、果皮が柔らかいという特徴は、害虫の被害をズ又けやすく、中でもミナミキイ口ァザミゥマとミカンキイロアザミゥマの加害による果実の傷(写真2)は、水なすの外観や浅漬けに加工する際の漬け上がりの品質に影響することから、果実の秀品率を左右する重要な要素になつている。