タキイ交配春神乐

摘要

以前は、春ダイコンの栽培は低温下での栽培ということもあり、根の肥大不足や短根、抽苔といった問題が起こりやすく、品質よりもちゃんと収穫できることが品種選びのポイントであった。しかし、現在、加工業務向けと青果の割合がおおよそ6対4と言われ、この割合が1年中同じであることから、比較的栽培が難しぃ春ダイコンにおいても、加工業務にも向く品質が求められるようになつてきたため、青首の濃い品種が敬遠され始めている。また、近年は気象条件が不安定な状況下で、抽苔が問題になる場面が多くなっている。そこでこれらの問題を解決すべく、品種育成に取り組んだ結果、安定して収穫ができ、なおかつ青首の色が薄く品質の安定した品種の育成が進み、2011年に「春神楽」として新発表した。