軟自ミツバの栽培技術

摘要

軟白ミツバは、ミツバの中でも価格が最も高く、正月を中心に需要が多い作目である。栽培には、露地での根株の養成とハウスでの伏せ込みが必要で、北海道上川地域では、根株の養成に水田転換畑を利用し、6月上～中旬にかけて播種し、10月下旬に根株を掘り上げている。 11月下旬にビニルハウス内に伏せ込んで加温し、萌芽伸長させ30Cmほどに生長したものを刈り取り出荷している。 しかし、軟自ミツバの栽培方法は、栽培管理や防除法について不明な点が多く残されていることから、安定多収を目指して、その栽培モデルを明らかにしたので紹介する。 なお、これらの知見は、北海道立上川農業試験場圃場および上川地域の生産者圃場での試験から得られたものである。