東京都農試育成「香りシクラメン」の育成経過と展望

摘要

東京のシクラメン農家は、3000鉢～1万鉢／戸を生産する。 栽培は頭ヒ潅水によって管理したものがほとんどで、6号鉢が主体である。 客が広い温室から好みの鉢を選べる大消費地、東京ならではのシクラメン直売が成り立っている（写真1）。 このため、品種を豊富に揃えることは、品質と同じく重要な要件となってきた。 多様化する消費ニーズに合致させようと、花色の種類、濃薄 ⒒ㄛ亭未螭怠⑿巍⒑瘠怠⒒ňイ伍Lさ、太さなどが異なる様々なシクラメンが売られている。こうした中、「香りシクラメン」に対する消費者の関心は高く、話題に挙がることが多いにもかかわらず、納得のいくまでの品種が見つからないでいた。 そこで、平成14年11月、東京都と東京都花弁連は、東京都農試育成中の「香りシクラメン」を共同開発するためのプロジェクトをスタートさせた。