ギョウジャニンニクを越えた新規野菜「行者菜」

摘要

「行者菜」（商標名）はニラ×ギョウジャニンニクの種問雑種で、種苗登録申請名称は「今泉2号」であり、現地審査を済ませて、現在は認可待ちの状態である。申請名は誕生地の地名に由来する。片親のギョウジャニンニクはユリ科ネギ属の多年草で、近畿以北に分布し、北海道では平地の林地に、本州中部では亜高山帯の林地に自生し、山菜として利用される∩東アジア、シベリアからヨーロッパに同種が、また北アメリカ北部には近縁の二倍体種が分布している。春植物であり、夏季休眠型である。