花の苗生産における苗テラス活用の可能性

摘要

揃いに優れ、定植後の活着率や生育が良い高品質な花宙を安定的に生産するためには、培土の均一性や潅水管理、光温度湿度条件を高いレベルで管理する必要がある。 現在自ら播種、育苗を行っている生産者の多くは、育苗用ハウスや栽培床を設置して、環境を制御している。 しかし、従来の育苗法には経験に裏打ちされた高い技術力が求められ、また品目によっては作業の繁雑さやロス率が高いものもあり、近年では種子糸切り花でも宙購入することが増えたと言われる。 とはいえ、生産親模や栽培体系、品目によっては生産者育苗が有利な条件もあるだろう。