コチョウランの低コストな植え込み資材

摘要

コテョウラン等の洋ラン栽培では、主にミズゴケまたはミズゴケに杉皮を混ぜたものが植え込み資材として使用されてきた。 しかしながら、ミズゴケは原産地により品質にバラツキがあり、また、価格も高いため、植え込み資材としてより安価な資材が求められている。 そこで、生産コストの削減につながる安価な植え込み資材の選定を行った。 2002～2003年に、比較的安価に人手できる粉砕杉皮（大分県産）、もみ殻 ⅴ冤`トモス、くん炭等について、それぞれ単体でのコテョウランの植え込み資材としての適合性について検討した後、2号ポットまでミズゴケで栽培したコテョウランの苗（実生苗）　 を、3.5号ポットへの鉢上げの際にミズゴケを取り除いて、9種類の組み合わせ資材に植え替え、開花までの生育を調査した（写真1、表1）。