成分調整型堆肥を利用したニンジンの秋播きマルチ栽培

摘要

畜産県である鹿児島県では、多量の家畜排泄物が産出され、その適正な処理と利用促進を図ることが重安かつ緊急の課題となっている。 家畜ふん堆肥のこれまでの利用は、化学肥料の補完的位置付けであり、土壌改良が主目的で、肥料として利用するには養分的にアンバランスで、そのままでは十分に有効活用されているとは言えない。そこで、ペレット化した家畜ふん堆肥と化学肥料を組み合わせた成分調整型堆肥を利用し、環境負荷の少ないニンジンの施肥技術について検討した結果、一定の成果が得られたので紹介する。