果樹におる気侯温暖化の影響解明と制御技術

摘要

近年の急激な温暖化は、果樹の生理.生態に対して直接的、間接的な問題を顕在化させつつあるが、その影響は複雑であり、因果関係の明確な解析は現時点では困難とされている。 しかし、果樹の場合、永年作物の特性上ヽ　 かなりの将来を見越した対策を検討しておく必要がある。 　 本シンポジウムでは、地球温暖化の現状と予測、果樹の生理.生態に及ぼす影響と予想される技術対策、さらには病害虫、とくに北上が懸念されるカンキッの重大病害虫グリーニング病とミカンキジラミについて話題提供をしていただき、今後の研究方向と技術展望について論議した。