キノコ市況

摘要

南開東の千葉を含め、静岡以西の西南暖地におけるシイタケ発生時の最盛期はほぼ終了を迎えている。 今年の場合、特に九州地方においては、当初の良品主体の作柄状況が一転して、アレ葉が主体の状態になっている。 このアレ菓の割合が地域によっては若干の違いはあるものの4－5割を占める所も多くなっている。 また、これに伴う品質も悪いという状況は否めなくなってしまった。 関東以北の「生」産地を除いた、比較的厚肉系が採取できる東北地方においての期待が大きくなっている。 昨年は日本海からオホーツクに抜ける発達した低気圧のため、暖かい南風が入り一度に開傘してしまった。しかし、今年の場合はこの天気状況が比較的考えにくい。 良品を期待するなら東北地方、なかでも岩手県の「岩手のドンコ」を是非とも採取していただきたいとともに、この地方の作柄に注目したい。