病院と温泉街を活用した都市農村交流事業の評価と方向性新潟県南魚沼市「健康やまとびあ事業」を事例として

摘要

近年，都市生活者の中に農村指向者が増加し，都市農村交流やグリーンツーリズムが脚光を浴びてきた。 この背景には農村の豊かな自然の中で都会の喧騒や日常から開放され，リフレッシュしようという意向があると考えられる。 また，過疎化する農村においても都会から交流人口を受け入れ，地域振興を図ろうとする自治体が増えてきた。 なかでも温泉街を資源に持つ過疎地域において都市からの交流人口を増加させる魅力づくりが大きな課題となっている。 温泉ブームの中で，温泉資源と地域資源をいかに有効に活用し付加価値を付けていくかが問われている。