「女性起業」

摘要

女性起業という言葉が，農山漁村に関する公的文書で初めて使われたのは，「2001年に向けて新しい農山漁村の女性一農山漁村の女件に関する中長期ビジョン懇談会報告書」（1992年農林水産省公表，以下，中長期ビジョンと略称）であろう。 すでに2001年を迎え，農山漁村の女性を取り巻く状況の変化は，当時からは予想もつかないほど急テンポであった。 「男女共同参画社会基本法」（1999年）及び「食料,農業,農村基本法」（1999年）によって，農山漁村の女性の役割を適正に評価し，かつその能力の向一ヒト発揮を樽柿的に支援することが位置づけられた。 この2つの基本法を受けて，農林水産省は今後の取り組み方向を明らかにすべく，「農山漁村男女共同参画指針」（1999年）を公表した。 もちろん，女性起業は農山漁村の男女共同参画を実現する重要な方策の一つである。