花もよう'アブラムシ'

摘要

二月末、やがて米る春の前秦曲として、都内某デパートで大々的長苛の花の装飾が計画され、私の店がその企画を実行した。 春らしい黄色と白色の花が指定され、マーガレット、フリージア、スイートピー、チューリップ、ゴールデンクラッカー（キク科ユリオブシス属）と葉物で五〇ケのアレンジをつくり、店内に配置した。 デパートのことであるから、開店後、徹夜でアレンジを完成させた。翌日は水を足し、手直しをして二日目の朝を迎えた。ところが、いけ込み後、三〇時間を経て、アブラムシが大発生をして、その抜け殻と糞で、アレンジの同園の柱や床が、灰色の粉をまいたようになってしまった。