マルシェでっかめ。我が家の成長戦略

摘要

年月をかけ栽培に成功した希少作物の価値を誰に委ねるか？東京のマルシェに夢を託し、長野県北東部からやってきた若手生産者2人。 小量多品種栽培の希少作物の販路獲得に成功したテクニックを披露する。大消費地でのマルシェ出店に挑戦する2人に周囲は「がんばつてこい」と声援を送つた前日から荷造りをして、長野県須坂市を深夜3時に出発。マルシェ会場に到着すると場の雰囲気に溶け込もうと見よう見まねで商品を木箱に並べた。しかし、結果は惨敗に終わつてしまう。「うまいですよ、と試食のブドゥをお客様に勧めても、素通りされるばかり。結局、6割以上の商品を持ち帰りました」往復の高速代が8千円、ガソリン代が1万円、宿泊代、駐車場代、出店料、備品消耗品代を合わせると、マルシェに2日間出店するための経費は3万円を超えた。劣化した売れ残りのブドウの損失を含めると、利益が出るどころか足が出た。それでもマルシヱ出店を継続したい理由が2人にはあった。