ACSM Conference on Integrative Physiology of Exercise (IPE)に参加して

摘要

American College of Sports Medicine (ACSM)は、1954年に創立された学術団体で、会員数は 20,000人以上に及ぶ世界最大のスポーツ医学および運動科学の学会である。設立当初から、科学' 教育、医学を通じて健康を増進させることをスローガンにしている。ACSMの年次総会は、世界中か ら5,000名を超えるスポーツ医学および運動科学の専門家が集まり、2,000件以上の研究や臨床ケ一 ススタディが発表されている。ACSM Conference onIPEはACSMの分科会的位置付けの学会であり、 2010年から4年に一度開催されており、今回は2014年9月17日-20日にアメリカ合衆国フロリ ダ州マイァミビーチのEden Roc Miami Beach Hotelで開催された。幅広い専門分野を持つ運動生理学 の中でも特に1)心臓、骨格筋や脂肪と代謝、2)酸化ストレスとミトコンドリア、3)日内リズムや 睡眠と健康、パフォーマンス、4)運動に関わる筋肉や脂肪から分泌されるサイト力イン、5)運動と 幹細胞に焦点を当てた学会である。今学会は、4名の著名な研究者による基調講演、48名のシンポジ ストによる12題のシンポジウム、186題のポスタ一発表で構成されており、数多くのハイレベルな 研究が報告されていた。日本からの発表は11題で、内訳は立命館大学5題、東京大学2題、大阪市 立大学2題、JRA2題だった。