育成後期サラブレッドへのライトコントロール法

摘要

繁殖雌馬に季節繁殖性を促すために用いられて＿いる長日処理法、いわゆるライトコントロール法を育成馬に対して実施し、その効果を検討した。 サラブレッド1歳馬62頭中30頭に対して、馬房内に100ワット白色電球を用いてヾ昼14．5時間、夜9．5時間の環境を作成した。 その結果、ライトコントロール法は、育成馬雄雌ともに血中性腺ホルモン濃度を早期に上昇させ、冬毛の脱毛を促進し、毛艶を良化させる効果を持つことが強く示唆された。 さらに背部脂肪厚から算出された除脂肪体重を指標とした場合には、雄に対しては筋肉量の増加作用を認めた。 以上の結果より、ライトコントロール法峠育成馬の飼養管理法として有用であると考えられた。