牛子宮内膜炎の 客観的な診断とこよ;S

摘要

牛の子宮内膜炎を含む子宮疾患は，共済組合獣医師が診 断する乳牛の繁殖障害のなかでも卵巣疾患と比較するとマ イナ一な存在である。北海道内の家畜共済の支払対象となった乳牛の繁殖障害の診療力ルテ約13万件の集計では， 子宮内膜炎は7 % (平成18年）という数字があるが，数年前 の宮崎県内の家畜共済の数値を見ても8%となっているこ とから，この10年間で大差ない状況だと推察される。「状 況」と言ったものの，これらの数値はあくまでカルテ上の ものであり，実態を必ずしも反映していない。臨床症状を 示さなレゝ潜在性子宮内膜炎が検出されていないからである。