牛の臨床に使える人体薬―Handbook of Veterinary Drugsと日本医薬品集―

摘要

家畜共済診療所の先生から，大動物診療に使える人体薬について書いて欲しい，というご希望を頂いた。 面白いテーマだと思ったが，筆者は臨床を知らなくて，どんな薬が大動物臨床の現場で必要なのか分からない。そこで北アメリカの獣医師が現場で使うHANDBOOK OF VETERINARY DRUGS（以下HVD）に目を付けた。 この本にある大動物用薬剤なら，日本の臨床の現場でも使う可能性があるであろうと考え，今回はその日本での人手経路，投薬量，投与経路，薬理作用の概略，休薬期間について書いた。