GPセンターの消毒第17回

摘要

今回と次回は，生産現場ではないが，畜産関連施設としてGPセンターと食鳥処理場の消毒を点検してみる。両方 とも「畜産物」を「畜産食品」に移行する施設で，消毒は 食品安全の面で重要な役割を担つている。同様に畜産食品 を扱うと場には触れないが，その理由は，筆者はと場にお ける調査や実験をしたことがなく ，自身の知見を持ってい ないので，記述するとしても諸先賢の受け売りに終始せざ るを得ず，それでは読者諸兄に申し訳ないと思うからであ る。平成17年に(担日本養鶏協会94)が農水省の補助で行つた調 査がある。全国の採卵養鶏生産者のアンケート調査で587 力所から回答を得た。GPセンターの衛生管理については， 車両消毒などの設備は，10万羽規模では77%, 30万羽規模 では79%だが，それ以上では100%設置されていた。手洗 い場に洗剤と消毒液を設置しているのは，10万羽では74% だが，それ以上では100%であった。作業衣の着替えのた めの更衣室は30万羽では100%であった。卵コンテナ'ト レィの洗浄消毒を実施しているのは10万羽では83%， 30万 羽で79%， 50万羽で89%，100万羽以上は100%であった。 その他の項目については表—1に示す。