PMWSの伝播

摘要

離乳後多臓器発育不全症候群（PMWS）は，離乳後4～12週に高い死亡率を示す疾病として養豚産業界に広く認識されている。 最も重要な臨床症状としては発育不全，削痩，呼吸困難，蒼白，リンパ節の腰大などである。 PMWSの発現にはサーコウイルス2型（PCV2）の感染が不可欠であるが，ほかの要因もこの病気の発現に関与している。 PCV2の接種によりPMWSを起こすことができるが，一定した再現ができない。 PMWSの臨床症状を示す豚をPMWS陰性農場の豚と同居させて伝播したとしても，いまだに明解な回答が得られないでいる。