自給飼料増産条件を整え、大規模経営を軌道に乗せる

摘要

茨城県小美玉市は、2006年に 小川町、美野里町、玉里村の近 隣3町村が合併して誕生した。 県のほぼ中央に位置しており、 農業や畜産が盛んな地域であ る。特に美野里地区は酪農に力 が入っており、美野里酪農協が 組織されている。組合員数32戸 と少ないものの、1戸当たりの 経営規模は大きく、同酪農協全 体で1曰約801の生乳を生産し ている。藤枝牧場も、フリース 卜ール牛舎で大規模経営を展開 してきた組合員の1戸である。 1935年に2頭の乳牛から始まつ た同牧場は、規模拡大を図りな がらも自給飼料の増産や牛群検 定の実施、乳牛改良による個体 能力の向上などの経営努力を続 け、しっかりとした健全な経営 基盤を築き上げてきた。藤枝牧 場3代目の藤枝英明さん(44)に 酪農経営の要点や、今後の経営 方針などについて話を聞いた。