国益がぶっかる貿易自由化交渉5月のA P E C会合がャマ場に

摘要

各国の国益がぶっかり合う形で 貿易自由化交渉が"混戦"模様と なってきた。肝心の関税削減や知 的財産権などで意見調整が難航し、 "漂流"がささやかれる環太平洋経済連携協定（TPP)交渉。一 方で、コメ以外の重要5品目がま ともに競合するオーストラリアと の経済連携協定（EPA)交渉は 具体的な動き力《見え始めた。入り 乱れる貿易自由化交渉だが、今後 の最大のャマ場は5月17日から中 国、青島で太平洋周辺の21の国と 地域が一堂に会するアジア太平洋 経済協力（APEC)会議の貿易 担当大臣会合に移る。だが、日本 酪農に致命的な打撃を与える乳製 品自由化の"激流"は強まりこそ すれ、収まる気配がないことをく れぐれも肝に銘じるべきだ。