内モンゴルにおける生乳の流通構造と取引形態の多様化－フフホト市を対象に－

摘要

1978年の中国共産党11期3中全会以降，中国の農村経済体制改革をきっかけに市場経済化が進んだ．酪農においても古くから遊牧民が黄牛やヤギの乳を利用して乳製品に加工する自給型農業から，市場メカニズムを導入した商品作目に転換した．国営，集団，個人農場が共に発展するというスローガンのもと，80年代に人民公社体制の解体に伴い，個人農場が形成され，個人も酪農を行うようになった．