シリーズ：家畜群疾病情報分析管理事業＜1＞: 「家畜群疾病情報分析管理事業」の概要と現状

摘要

平成12年度より実施されている家畜群疾病情報分析管理事業は，家畜共済事業の運営の安定を目指す上で，その大きを閲害要図となっている事故の発生の低減に向けて，農家とともに得られた情報を組織的に対応する新たな損害防止事業の展開を図っていくこととしたものである。損害防止事業については，国では，従来より特定損害防止事業を補助事業（特定の疾病に対して検査，投薬等の措置を行い，その疾病の未然防止を図る。）として行い，農家の損害の未然防止，被害率の低減を図つているところであるが，近年は，農家のニーズも損害が発生する前に農場の疾痛状況，飼養管理状況等のデー夕を情報分析機器，診療技術等を駆使してシステマテイツクに対応することを望んでおり，本草業の取組みは，今後の共済事業を進める上で大きを布石になると考えている。