観賞用カンショ新品種「九育観1号」、「九育観2」の育成

摘要

「九育観1号」は，地上部の紫色の着色程度が高い「99US－OR」を母，保存遺伝資源系統のうち地上部の着色程度が比較的高い10品種、系統の混合花粉を父とする交配組合せから選抜したカンショ新品種であり，「九育観2」は，「99USのR」を母，保存遺伝資源、育成系統のうち地上部の着色程度が高い6品種、系統の混合花粉を父とする交配組合せから選抜したカンショ新品種である。 両品種とも，地上部全体が濃い紫色を呈し，葉形は「九育観1号」が心臓形，「九育観2」が複欠刻である。 「九育観1号」の葉色の色彩億は，「コガネセンガン」や「花らんまん」と比べてL＊値およびb＊億が低く，a＊億は高い。 葉色の紫色の程度は極めて高く，「九育観2」のそれもほぼ同等である。 「九トも育観1号」，「九育観2」ともに葉身の紫色素成分はアンす抽出液の色価は「コガネセンガン」や「花らんまん」は，「アヤムラサキ」塊根のそれとは異なる。 両品種とシアニンである。 アントシアニン含量を示より極めて高く，アントシアニン色素組成それぞれの商品名にて日本国内で市販されている。