沖縄県の畑作物，果樹，雑草等における植物寄生性線虫相

摘要

1）沖縄県の96地点，45種植物の根圏土壌中の植物寄生性線虫相を調査した。2）検出された植物寄生性線虫は，ネコブセンチュウ，ネグサレセンチュウ，ニセフクロセンチュウ，イシュクセンチュウ，ラセンセンチュウ，ピンセンチュウ，ワセンチュウであった。 3）ネコブセンチュウの検出率は，アレナリアネコブセンチュウ沖縄型が最も高く（42.3％），次がサツマイモネコブセンチュウであった（33.3％）。 ナンヨウネコブセンチュウ，ジャワネコブセンチュウ，キタネコブセンチュウは，それぞれ調査2地点で検出された。キタネコブセンチュウが沖縄県で初めて検出された。4）ネグサレセンチュウの検出率は，モロコシネグサレセンチュウが最も高く（38.5％），次はミナミネグサレセンチュウA型であった（23.1％）。 クマモトネグサレセンチュウが沖縄県の露地キク圃場で初めて検出された。