有用資材としての家畜ふん尿

摘要

家畜ふん尿は，本来肥料として，また，土壌改良材として使用できる貴重を有機質資材であるが，畜産経営の規模拡大やふん尿の偏在化等により，有効に活用されずに環境問題が生じている場面が見られる。 特に過剰施用に伴う水質汚染や作物の品質劣化が問題となっている。 過剰施用を解消するには，個々の畜産農家で自己圃場にふん尿を適正に施用すると共に，余剰分のふん尿については堆肥化等により取り扱いやすい形に処理し，耕種農家側に利用してもらう必要がある。