牛の貫通固定ピンキャス卜(TPC ： Trans-fixation Pin Cast)法<2>

摘要

骨折治療において，整復操作性は筋弛緩状態に よって全く異なり，術後の回復も無理な整復による疼痛や炎症により遅延することから，全身麻酔下で 行うべきである。しかし，生産動物医療では吸入麻 酔が行える施設も限られている。注射用麻酔薬と鎮静剤を用いた全静脈麻酔法（TIVA ： total intravenous anesthesほノは，全it界6勺にク尸イフェ ネシン+ケ夕ミン+キシラジン，いわゆるtriple dripが主流である力,我が国ではケタミンが平成18 年より麻酔施行者の免許が必要となったことを受け て，本法は一般的な麻酔法とは言い難い。このよう な生産動物臨床の現状を鑑みれば，TPC法などの 創外固定であれば「む作動薬による鎮静とリドカィ ンによる局所麻酔」が実際的であろう。