黒毛和種牛繁殖2農場における 中耳炎対策についてしらさわじゅんいち

摘要

管内の黒毛和種牛繁殖2農場において,2011年より子牛の中耳炎が発生した。2012年に中耳炎の発 症数が増加したため，牛舍環境や哺乳器具,子牛管理の改善を実施したところ，一時的に中：4—炎の発 症数は減少した。しかし2013年に再び発症数が増加し，更なる対策として呼吸器病ワクチンの接種対 象を子牛から母牛へ変更し.子牛全頭に対し行つていた強制的な追加哺乳を巾止した。本対策実施以 降の中耳炎発症率は各農場それぞれ40.0%から8.3%, 66.7%から0%に有意に減少した。子牛への強 制的な追加哺乳は中耳炎発症の誘Wとなることが示唆された。