牛舎構造および管理体制

摘要

晴乳牛の集団晴育は，肉牛だけでなく酪農においても広く普及している。こうした集団晴育の場合，カーフハッチによる個別管理で導入子牛の免疫や下痢の検査、確認が終了してから，自動哺乳装置を利用した集団晴育へと移される。集団晴育においては，呼吸器疾患や下痢を防ぎながら飼養することが重要になる。 また，カーフハッチなどを利用した個別管理では1頭ごとの管理が容易であるように思われるが，集団晴育と異なり屋外の厳しい環境下での飼養となり，施設、設備による省力化が図りにくく，作業者の労働に依存した管理となることから集団晴育以上の注意を払う必要がある。 晴乳から離乳期の健康管理において牛舎、施設の構造や管理作業との関連が多く指摘されている。 そこで，今回はこれら牛舎、施設構造と管理作業における注意点をまとめた。