「食の安全」先進国デンマークにおけるサルモネラ症（Farm to Table Control）

摘要

今回、上記テーマの座長を仰せ付かった。本来なら、各講演者の先生方の講演に関するコメントなりまとめをお話しすべきではあるが、専門が少し異なる場合もあり、まとめるのは困難と考え、本フォーラムの参考になりうる話題を提供する。　デンマークは人口550万人の北欧小国であり、以前から病気に対しては北欧特有の潔癖性を有している。①Salmonella Enteritidis（SE）の食中毒が発生した時も、いち早く輸入ひなの検疫を強化した。②最近では食鳥処理場において、カンピロバクター汚染群の処理を清浄群の後にするLogistic slaughterも取り入れた（現在は冷凍処理）。③「食の安全」を守るために、警察権を行使している。　以上より、わが国のサルモネラ対策を考える上で有用と考えた。昨年にデンマークを訪問する機会があり、「食の安全」先進国デンマークにおける「人獣共通感染症2006年版」を人手したので、サルモネラ症に関する部分について説明し、実際の警察権までも行使できる「食の安全」対策の実際について説明する。