蹄尖部の短削等による蹄病の予防効果

摘要

2戸のホルスタイン乳牛 帳暏づＥh，A（バーンクリーナを備えたコンクリート床），B（スノコ式と鉄板式床の2棟）で削蹄後数ヶ月経過し，後肢の蹄尖が伸びた個体および変形が見られた個体に対し蹄尖部の短削（一部は蹄底の削蹄も実施）を行い，蹄病の発生状況について調査した。また蹄尖の短削実施前後に蹄底の足型をとり，負垂部位の変化を検討した。 A牧場43頭，B牧場では105頭の蹄尖部の短削を行うことより蹄痛が減少した。 また足型によりスノコ式の年床等では，蹄尖部の短削により負垂部位に変化が見られ効果が認められたが，湿気の多いコンクリート床では蹄球部の成長が速く充分な効果は得られなかった。