発泡消毒の効果について

摘要

畜産現場における伝染病対策は，感染源対策，感染経路対策，感受性者対策の3つが基本になる。 一つ目の感染源対策とは，発病午や感染牛の淘汰および隔離治療を行い病気の源を絶つことである。 二つ目の感染経路対策とは，病原菌やウイルスは空気，付着菌，糞尿，餌，水などを介して伝播していくが，この経路を消毒によって断ち切る事で，消毒は体外で病原菌やウイルスを殺す唯一の方法である。三つ目の感受性者対策とは，まだ感染していない健康な牛を，ワクチンや免疫賦活剤，予防薬の投与などによって感染から守ることである。 これら三つの対策が総合的に実施されて初めて，効果が発揮されるもので，どれか一つを怠っても，効果は低下してしまう。