企業防衛としてのトレーサビリティ: 説明責任が求められる孵化場におけるトレーサビリティ

摘要

今までは、照化場と採卵養鶏場との間の信頼関係というのは、長年の取引を通して得ることもあったか、「サルモネラはありません」「健康で良質な雛をお届けします」という中で信頼関係が守られてきた。 言葉を変えると一次元的な考え方でよかった（図1）。 問題は近年、消費者の声が採卵養鶏場やGPセンターなどに直接あがってくるようになったことである。 しかし本当に消費者の声かといったらおそらく違っていて、量販店などがあたかも消費者の声を代弁したかのように、GPセンターに衛生管理はどうなっているのか、トレーサビリティはできているのか等いろいろな話をもってきている。