柑橘施設栽培

摘要

九月は台風シーズンである。 暑さも峠を軽えたとはいえ、まだまだ続く。 収穫を終えていない園でほ量俊の品質管理と、強風や排水対策に万全を期しておく。 早期加温園では花芽分化促進のための諸管理、後期加温園では、収穫俊の樹勢回俊対策と秋草の発育抑凱の徹底を図る。要せん定が七月下旬までに終わっている園では、新階の線化－硬化を経て、花芽分化期を迎える。 新梢（結果母枝）が緑化するまでは、土壌を十分湿らせて、緑化促進を図る。花芽分化促進の条件は、低温で日照が多く、土壌水分が少ない条件で促進される。 このため、マルチ、枝つりなどの受光条件の改善、また九～二月に土壌を乾燥させる事により発芽、開花が安定してくる。 このため緑化後は、乾燥気味に管理し、極端に乾燥した時に、少量かん水を行う程度にする（表1、2、図1)。