組織の情報を考える

摘要

農協合併が急速に進んでいますが、結果は事業が伸びずにそれ以前よりも悪くなっているところが多いようです。 農業不振のなかではありますが、地域内の農業租生産に占める農協取り扱いの割合が減っているところから、十数年来言われてきた「組合員の農協離れ－農協の組合員離れ」に歯止めがかからず、事態はますます深刻になっているようです。 広域合併した大型農協では、仕事を分業化、専門化して内部統制をする、いわゆる縦割りの組織体制になっています。 営農事業で見ると、指導員を中央のセンターに集中し、土壌、食味、残留農薬の診断など高度な分析技術を導入するほか、取引データのオンライン処理はもとより、技術情報のネッワークサービスなどで営農指導の強化を図っています。購買事業では、支店に在庫を持たず資材センターに集中させて人貞整理し、専門の運送業者が一括配送するという物流の合理化が進められています。 この合理化で出た余剰人員を渉外担当にして組合員と繋がりを保とうという経営方針のようなのですが、事業案縛は先に述べたように不振なのです。