南柑20号商品性の向上対策

摘要

愛媛の主力品種である南柑20号は、早生温州ミカンに引き続いて年内に出荷される中生温州ミカンの中心的な品種として栽培されています。 濃紅色でじょうのうが薄く、まろやかな舌ざわりは、他の温州ミカンにない個性があり、消費者からは高い評価を受けています。しかし、大栗になると浮き皮となりやすい特性があり、秋季の多雨と高温条件下では、品質低下を招きやすく、特に、平成16年産は食味の低下や浮き皮果、腐敗果の多発など品質面で大きな課題を残しました。 愛媛の顔として定着している南村20号の栽培体系を見直し、適地適作を基本に徹底した品質管理や厳選出荷に取り組み、今まで以上の商品性向上に努め、新たなブランドを構築しましょう。