農協が作った雲南果樹技術指導センター -储かる果樹 ロを目指して -

摘要

JA雲南果樹技術指導センター(以下、本センタ1)は平成一七年度に雲南農業協同組合(以下、JA雲南)が設立した果樹の研究機関である。JAが果樹の試験研究機関を独自に作った例は、わが国では珍しいと思われるので、その目的や現在までの状況を述べ参考に供したい。JA雲南は島根県の出雲地方にあり、飯石、仁多、大原の三郡一〇力町村のJAが合併してできた。それにともなつて本新は旧木次町に、加工施設等は旧三刀屋町に統合するという案が決まり、建物の建設がわれた。本所は早期に建設されたが、後回しになった加工施設用地は時代の急激な変化にともなつて目的が変更され、一部が本センタになったのである。JA雲南の農産物は米と肉牛が有名であったが、園芸にも力を入れ養液栽培の野菜や花の生産は軌道に乗ったものの、果樹の生産は伸びなかった。