環境に配慮した自動車税制の構築へ －－全国初の「自動車税の超過不均一課税」制度への取り組み

摘要

健康で豊かな生活を実現していくうえで，「環境」はかけがえのない大切なものであり，東京都としては，環境への負荷の少ない持続的な発展が可能な社会を実現することを目的とした「循環型社会づくり」に向けた積極的な取り組みを進めている。 こうしたなかで，自動車は，事業活動や日常生活に多くの利便性をもたらす一方で，大気環境などに対しては負荷を与えているという一面がある。 現在，自動車に起因する大気汚染問題の解決に向けての積極的な取り組みが行われているが，その改善はなかなか進んでいないのが現状である。 とりわけ，東京都では，二酸化窒素などの環境基準の達成状況が極めて低水準にあり，全国水準よりも一歩踏み込んだ自動車排出ガスの低減化努力が求められている。