チャの重要害虫クヮシロカィガラムシにおける抵抗性品種の 実用化と抵抗性発現機構に関する研究

摘要

クヮシ口カイガラムシPseudaulacaspis pentagona Targioni (以下Iクヮシ口」とレ、つ。メ は，チヤの難防除重要害虫である。本種に加 害されるとチヤの枝が枯死するため，その後 1-2年間にわたつて収量の減少が続く 。本 種の防除法としてIPMを基本とした化学農薬 の散布が広く行われているが，十分な効果が 得られているとはいえない。これに代わる有 望な防除法として抵抗性品種の利用が考えら れてきたが，品種育成のための選抜方法をは じめとした詳細な研究はこれまで行われてこ なかった。そこで，害虫個体群を低密度かつ 小さい密度変動幅に制御できる抵抗性品種の 実用化を目的として，クヮシ口抵抗性品種を 探索し抵抗性発現機構を解明するとともに， 抵抗性品種の選抜技術を確立した。