国に広がる資源循環サイク菜の花プロジェク

摘要

菜の花を育ててナタネを収穫し、搾油してナタネ油に。そのナタネ油で料理をし、使い終わった廃食油は回収して、クルマなどの燃料となる軽油代替燃料(BDF =バイオディーゼル燃料)やせつけんにリサイクル……。そんな「地域自立の資源循環サイクル」を実践する〈菜の花プロジHタト〉が、今、全国に広がっています。この取り組みのル—ッは、1976年頃。当時、滋賀県では琵琶湖の水質悪化が深刻化するなか、消費者が中心となり、合成洗剤の代わりにせっけんを使おうという運動が始まりました。この運動は、まもなく大規模な「せつけん運動」へと拡大し、琵琶湖の富栄養化を防止する「びわこ条例制定」の原動力に。そんな運動の一環として、家庭から出る廃食油を回収し、せっけんにリサイクルする運動もスタ—トしました。