花のクロノ 口ジ一-- 曰本花卉装飾年代記:第8回伝説の花卉装飾技師、永島四郎さんに近づく旅⑦

摘要

日本で最初の花市場である高級園芸市場は、よく「西銀座の」とされているが、実は最初にセリが行われたのは、「日比谷のバラック」だった、と小西銀次郎氏が書き残している(『東京花一代記』)。4、5年後に六本木のゴトウ花店の世話で銀座裏通りに市場らしい体裁を整えたという。場所は当時の京橋区南佐柄木町だ。ここはのちに銀座西六丁目となった。1935年(昭和S年)に発行された穂坂八郎氏の著作『花卉園芸教科書(大日本図書)』に高級園芸市場の住所があり「銀座西六ノ一 」とある。現在のどこにあたるのだろう。