イチゴの養液栽培におけるランナー利用による増収技術（第1報）ランナーを着生させた株の生育特性

摘要

イチゴのNFT方式による養液栽培の増収技術開発のため、ランナーを着生させた株の生育特性について検討した。 1株あたりに着生した直径3mm程度の太ぃ、ランナーは2～4本と株によりややばらつきがあった。 ランナ一を着生させることにより初期の生育はやや抑制されたが、1月以降には限量の増加がみられ、根の黒変程度は小さく健全な状態で推移し、次第に地上部の生育は旺盛となった。 ランナーを着生させた株の収量は2月末まではやや低く推移したが、その後増加し、5月末までの全収量は慣行栽培株の550g/株に対し727gノ株と大きく増加した。 また、秀品率にほ差が認められなかったが、1果平均垂、Brixがやや高くなった。