UFT/Leucovorin内服療法が著効した大腸癌術後肺転移の1例

摘要

大腸癌の切除不能転移·再発症例に対する化学療法が多様化し, FOLFOX, FOLFIRI療法などの強力な化学療法を行う機会が増えつつある。 しかし毒性による副作用の面からQOLが低下したり,治療の継続が困難な場合もある。今回, UFT/Leucovorin (LV)内服療法によりQOLを損なうことなく, CRを得ることができたS状結腸癌術後肺転移の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。