在宅医療における緩和ケアチームの役割と課題

摘要

要旨当院では，2002年11月より緩和ケアチームが活動している。2伸5年度の対応患者は延べ120件で，そのうち在宅に移行したのは43件（35．8％）であった。 これまでかかわったケースを基に在宅医療における緩和ケアチームの役割をまとめると，①在宅で継続可能な症状マネジメント方法の検討，②在宅に移行するための多職種間の調整，③在宅移行後の相談調整の窓口となった。 また，地域連携を図っていく上での課題は，①往診医，訪問着護師とのネットワーク作り（お互いの顔がみえるつながり），②レスバイト入院が可能な病床の確保，③緩和ケアに関する医療関係者への研修の実施，④疑和ケアに関する患者家族，地域住民への啓蒙活動であった。