Docetaxel+s-1療法が奏効した進行胃癌の1例

摘要

症例は46歳，女性。下腹部の膨満感を主訴に初診した。精査で多発肺.リンパ節.両側卵巣.子宮転移をもつ胃癌と 診断された。胃亜全摘/両側卵巣·子宮摘出術を施行し術後よりdocetoxel (DOC)+S-1併用療法を開始した。6コース投与 後のPET/CTにてCRであったため，S-1単剤へ変更し6か月投与，その後は休薬して経過観察中である。術後15か月の現 在まで画像上CRを維持しており健在である。