Head and Neck Cancer 頭頸部がん

摘要

頭頸部癌の診断には新鮮倒で 15%以上ある食道，胃，異なる頭頸部，肺などの同時重複癌の診断，再発癌や遠隔転移などの早期発見に従来FDG-PETが用いられてきた。最近はPET/CTが導入され，腫瘍の進展をみる形態情報と腫瘍の生物学的活性情報の両方の検索が可能となった。特に局所深部での再発診断また遠隔臓器転移がより詳細に把握できるようになつている。治療に関してはT4, N3などのより進行したがんは別にして，進行癌に対して機能·臓器温存を考慮しながら，化学療法を頭頸部癌の根治治療の一つである放射線治療，手術とどのように組み合わせるかの議論が進んでいる。従来頭頸部癌の標準的化学療法であったCDDPと5-FUにtaxotereあるいはtaxolを加えたTPF療法がneoadjucvant chemotherapy (NAC)として用いられ，CDDPと5-FUの2剤よりも奏効性，生存率ともに優ることが示された。