杜松水吸いを利かす正面変更

摘要

今回ドクターを務めて頂く宝樹園園主の椎野氏は、高嶋氏を方丈さんと呼ぶのですが、ここでは高嶋氏と呼ばせて頂きます。高嶋氏はW歳の若い愛好家で、同じく若手の椎野氏は大樹園での修行をあけて7年目のお歳。若い二人の出会いが高嶋氏の盆栽へのスタートと言ってもいいので、その辺りから話を始めましょう。高嶋氏はC 3年前相模原市にいた頃に、盆栽に興味を持ってある盆栽屋さんを訪ねたのですが、若いこともあり、なかなか客としてみてもらえず、正直相手にされず、園芸店のようなところで最初の盆栽を求めて育てていました。しかし、水はやれても手入れがわからない。そこで、自宅でもある秦野市の本弘寺別院から車で10分もかからないところに宝樹園という盆栽園のあることを知り、思い切って門をくぐったのです。そこには、先に訪ねた盆栽園とは違い、若い園主がおり、年も近いこともありすぐさま意気投合。そこから本格的な盆栽愛好が始まつたのです。それは、置き場を作るところから始まりました。椎野氏と相談して、自宅というか、別院の玄関の庭木を運び出すところから始まったのです。若さ故の行動力と言うのでしょうか、一年目には猿棒が立っていました。